2.7. PPPの設定

UNIVERGE IX-R/IX-V シリーズでは、PPPoE機能およびL2TP LNS機能で使用します。

注意

UNIVERGE IX-V シリーズでは、PPPoEは利用できません。

2.7.1. PPPプロファイルの設定

PPPプロファイルは、グローバルコンフィグモードにて登録します。そのプロファイルを、インタフェースコンフィグモード上でppp bindingコマンドにより関連付けを行うことで、プロファイルをインタフェースに適用することができます。

../_images/09_ppp_01.svg

図 2.7.1 PPPプロファイルのイメージ

PPPプロファイルの設定と関連付けを行うコマンドは、次のとおりです。

  • グローバルコンフィグモード

    項目

    説明

    ppp profile

    プロファイルの作成/変更

  • インタフェースコンフィグモード

    項目

    説明

    ppp binding

    PPPプロファイルの割り当て設定

2.7.2. LCPの設定

LCP(リンク制御プロトコル)を設定するコマンドは次のとおりです。

  • PPPプロファイルコンフィグモード

    項目

    説明

    echo

    LCPメンテナンスパケット送信の有効設定

    lcp acfc

    Address-and-Control-Field-Compressionの有効設定

    lcp config-retry

    configure-request送信回数の設定

    lcp echo-interval

    LCP Echo-Request送信間隔の設定

    lcp echo-retry

    LCP切断までのLCP Echo Requestパケット送信回数の設定

    lcp magic-number

    Magic-Number使用の有効設定

    lcp mru

    Maximum-Receive-Unit値の設定

    lcp nak-retry

    configure-nak送信回数の設定

    lcp pfc

    Protocol-Field-Compressionの有効設定

    lcp terminate-retry

    terminate-request送信回数の設定

2.7.2.1. LCP認証プロトコルの設定

LCP認証プロトコルを設定するコマンドは次のとおりです。

  • PPPプロファイルコンフィグモード

    項目

    説明

    authentication accept

    受諾認証タイプの設定
    (chapとpapのどちらも選択されている場合は、
    どちらの認証でも対応可能であるという設定になります。)

    authentication myname

    送信する認証名の設定

    authentication password

    認証名に対するパスワードの設定

    authentication request

    要求認証タイプの設定
    (chapとpapのどちらも選択されている場合は、
    どちらの認証でも対応可能であるという設定になります。)
    リスト 2.7.1 設定例
    L2TP LNS機能で使用する場合
    
    ppp profile lns
      authentication request chap
      authentication password user1 pass1
      authentication password user2 pass2
      authentication password user3 pass3
    

2.7.2.1.1. PAPの設定

PAP(パスワード認証プロトコル)は、認証のための最も簡単なプロトコルです。

PAPを設定するコマンドは次のとおりです。

  • PPPプロファイルコンフィグモード

    項目

    説明

    pap max-request

    requestパケット受信回数の設定

2.7.2.1.2. CHAPの設定

CHAP(チャレンジハンドシェーク認証プロトコル)は、スリーウェイハンドシェークの方法を使用することで、PAPよりもより安全な認証を行うプロトコルです。

CHAPを設定するコマンドは次のとおりです。

  • PPPプロファイルコンフィグモード

    項目

    説明

    chap retry

    チャレンジパケット送信回数の設定

2.7.3. NCPの設定

NCP(ネットワーク制御プロトコル)を設定するコマンドは次のとおりです。

  • PPPプロファイルコンフィグモード

    項目

    説明

    ncp config-retry

    configure-request送信回数の設定

    ncp nak-retry

    configure-nak送信回数の設定

    ncp terminate-retry

    terminate-request送信回数の設定

2.7.3.1. IPCPの設定

IPCP(IPv4制御プロトコル)を設定するコマンドは次のとおりです。

  • PPPプロファイルコンフィグモード

    項目

    説明

    ipcp provide-remote-dns

    相手からのDNSアドレス要求の有効設定

    ipcp provide-ip-address

    IPv4での相手からのIPアドレス要求の有効設定

    ipcp request-local-dns

    DNSアドレスを相手に要求する設定

    ipcp send-ip-address

    IPv4のIPアドレス送信の有効設定

2.7.4. TCPの設定

PPPでTCPの設定を行うコマンドは次のとおりです。

  • PPPプロファイルコンフィグモード

    項目

    説明

    tcp-mss

    TCP max segment sizeの調整