2.2. システムの設定

2.2.1. システムの設定

初期導入時に、アカウント、パスワード、システム情報、日付時刻等の設定を行ってください。

なお、設定完了後は、write memoryコマンドで必ず設定情報を保存してください。保存していない設定情報は、装置を再起動すると消えます。

2.2.1.1. アカウントの登録

初期状態ではログインすると初期ユーザー登録モードになり、アカウント設定のみが行えます。Administratorレベルのアカウントを作成後に再ログインすることでEXECモードに遷移できます。

初期ユーザー登録モード以外でもアカウント設定は可能です

項目

説明

username

アカウント設定

リスト 2.2.1 設定例
username USERNAME password plain PASSWORD administrator

ユーザーレベルは、次の3種類が設定できます。

項目

説明

administrator
すべてのコマンドを実行できます。
プロンプトの末尾は # です。
operator
ほとんどのshowコマンドと、pingなどの保守コマンドを実行できます。
show ikev2 saのような暗号化の鍵を含むshowコマンドは実行できません。
プロンプトの末尾は $ です。
monitor
show running-config, show startup-config, show tech-support以外はoperatorと同様のコマンドを実行できます。
プロンプトの末尾は % です。

2.2.1.2. システム情報の登録

必要に応じて以下の設定も変更してください。

項目

説明

hostname

ホスト名の設定

timezone

タイムゾーンの設定

clock

日付・時刻の設定

2.2.2. パスワード情報の暗号化表示設定

IKEの事前共有鍵等をshowコマンド表示する際、暗号化して表示することが可能です。コマンドは以下のとおりです。

パスワード情報を設定時、暗号化した情報を設定した場合は、以下のコマンドに関係なく暗号化表示されます。また、いったん暗号化表示された情報は、平文で表示することはできません。暗号化コマンド削除後も平文で表示されず、暗号化表示のままとなります。

項目

説明

service password-encryption

暗号化コマンド

以下のコマンドで設定する情報を暗号化表示することができます。

項目

説明

authentication secret-password

PPP認証パスワード

ike policy

IKE事前共有鍵

ikev2 authentication

IKEv2認証設定

注釈

usernameで設定したパスワードは、暗号化表示設定に関わらず、ハッシュ表示されます。

以下のshowコマンドにおいて、情報を暗号化して表示します。

項目

説明

show running-config

ランニングコンフィグレーションの表示

show tech-support

テクニカルサポート情報の表示

show ike policy

IKEポリシー設定の表示

show ipsec policy

IPsecポリシー設定の表示