8. 困ったときは

8.1. ローカルコンソールが使用できないときは

以下の点を確認してください。

  1. コンソールケーブルは本製品添付の専用コンソールケーブルを使用しているか。

  2. ローカルコンソールの接続は正しいか。({4.1.2. コンソールケーブルの接続}をご参照ください。)

  3. IX-Rシリーズの電源はONになっているか。

  4. ローカルコンソールの通信設定は正しいか。

8.2. 通信ができないときは

8.2.1. 特定のネットワークへ通信ができない場合

通信ができないネットワークのルーターへ向けてping(ping6)コマンドで疎通確認を行います。
はじめに、使用している端末から一番近いルーターに疎通確認を行い、次に少しずつ通信できないネットワークに近いルーターへ向けて疎通確認を行っていきます。
通信ができないネットワークへの疎通確認により、どこで通信ができないかを特定することができます。
特定したルーターのルーティングテーブルやアドレス、ケーブルなどの確認をしてください。

8.2.2. 通信ができたりできなかったりする場合

回線のトラフィックや負荷を確認してください。
また、ケーブルの接触不良、カテゴリが規定以下のケーブルを使用していないか、確認してください。

8.2.3. まったく通信ができない場合

途中のルーター装置の電源がOFFになっていないか、または故障していないか、通信ケーブルが抜けていないか、確認してください。

ローカルコンソールから、pingコマンドでIX-RシリーズのIPアドレスとリモートコンソールのIPアドレスを指定することで、どこに問題があるのかを切り分けることができます。

8.3. 起動しないときは

本製品が起動しないときには、以下の項目を確認し、対処してください。

8.3.1. 装置前面のPOWERランプを赤点灯している場合

IX-Rシリーズは、温度異常や電圧異常、ファン出力低下を検出したときにPOWERランプを赤点灯します。
POWERランプが赤点灯した場合、本製品の設置環境を確認してください。
また、電源投入時の自己診断でPOWERランプが赤点灯した場合、ハードウェアの問題が考えられます。
ローカルコンソールを接続して問題の箇所を確認し、お買い上げの販売店または担当のサービスセンターにご連絡ください。

8.3.2. 装置前面のランプが1つも点灯せずに起動しない場合

電源コードが正しくつながっているか、電源スイッチがONになっているか確認してください。
接続、電源スイッチ位置が正しいのにランプが1つも点灯しないときは、お買い上げの販売店または担当のサービスセンターにご連絡ください。

8.4. 自動的に再起動したときは

本製品の障害により、自動的に再起動した場合には、障害が発生したときの状況をはじめ、以下の情報が必要となります。
お買い上げの販売店または担当のサービスセンタにお問い合わせいただく前に、以下の情報をあらかじめご準備いただけるようお願い致します。
  1. 障害発生時の状況
    ネットワーク工事や、端末の追加など、何らかの工事をしていなかったですか?
  2. 本製品前面のランプの状態
    本製品前面のPOWERランプの点灯状態はどうですか?
  3. ネットワーク構成
    IX-Rシリーズを使用している全体のネットワーク構成(ネットワーク機器のIPアドレスや装置名、使用回線など)はどのようになっていますか?
    全体のネットワーク構成の中で、どの位置でIX-Rシリーズを使用していますか?
  4. 設定情報と障害情報
    再起動直前の障害情報が自動的にストレージ内に保存されます。
    保存したデータを次の「障害情報の収集方法」により収集してください。

    本製品の障害により、自動再起動が発生した場合には、障害解析のためにお客様の設定情報や障害情報が必要となります。
    お客様の設定情報や障害情報は、ソフトウェアの障害解析に必ず必要となる情報で、最低限お客様の設定情報や障害情報がないと障害解析が不可能になります。
  5. イベント情報など
    イベント情報を収集するように設定してあった場合には、障害発生時のイベント情報も収集してください。
Router(config)# show tech-support

(障害情報表示)

Router#

8.5. 通信障害が発生したときは

<特定のネットワークへの通信ができない場合>

通信ができないネットワークのルータへ向けてping(ping6)コマンドで疎通確認を行います。
はじめに、使用している端末から一番近いルータに疎通確認を行い、次に少しずつ通信できないネットワークに近いルータへ向けて疎通確認を行っていきます。
通信ができないネットワークへの疎通確認により、どこで通信ができないかを特定することができます。
特定したルータのルーティングテーブルやアドレス、ケーブルなどの確認をしてください。

<通信ができたりできなかったりする場合>

回線のトラフィックや負荷を確認してください。
また、ケーブルの接触不良、カテゴリが規定以下のケーブルを使用していないか、確認してください。

<まったく通信できない場合>

途中のルータ装置の電源がOFFになっていないか、または故障していないか、通信ケーブルが抜けていないか、確認してください。
ローカルコンソールから、pingコマンドでIX-RシリーズのIPアドレスとリモートコンソールのIPアドレスを指定することで、どこに問題があるのかを切り分けることができます。

8.6. 障害の解析に必要な設定と確認コマンド

8.6.1. エラーログの収集

エラーログとは、製品が障害によりリブートするときに、リブート直前の実行プログラムの状態をNVRAM 内に記録したものです。 また、温度/電圧異常発生の記録も表示します。これは、製品障害解析に必ず必要となる情報であり、製品がリブートしたときには、最低限この情報がないと障害の解析が不可能になります

Router# configure
Router(config)# show error-log
Latest Occurrence Time    Event Description
2023/07/30 20:38:03 +0900 INFO: Start logging fault and crash errorlog_information
2023/12/06 03:36:39 +0900 INFO: Modify default-config cmd:copy state:succeeded from:nec
2023/12/06 04:10:24 +0900 INFO: Erase default-config cmd:erase state:succeeded from:nec
2024/01/09 09:47:22 +0900 INFO: Software update completed.(ix-r2530-1.1.24-nosec.bin)
2024/01/17 08:06:52 +0900 INFO: Erase startup-config cmd:erase state:succeeded from:test-user
2014/08/20 19:23:22 +0000 NUM OF CRASH: 1
2014/08/20 19:23:22 +0000 CRASH MSG:
******** C R A S H  I N F O ********
Crash date: 2023/08/21 11:53:54 +0900
===== syslog =====
===== register =====
7fb00000: 00000000 00000000 00000000 00000000   ................

<省略>

                Stack trace of thread 1176:
                #0  0x0000aaaae2956f54 zepto_cli_rx_poll (zepto-dpdk + 0xd16f54)
                #1  0x0000000000000008 n/a (n/a + 0x0)
                #2  0x0000000000000008 n/a (n/a + 0x0)
                ELF object binary architecture: AARCH64
Router(config)#