3. 準備と設置

3.1. 各部の名称

3.1.1 IX-R2530

<前面(ランプ、コネクタ)>

../_images/3.2-1.png

項目

表示

表示色

機能説明

ZTPランプ

ZTP

将来サポート予定。

POWERランプ

PWR

電源投入時に点灯します。

電源投入時の自己診断でハードウェアの問題を検出したとき、
または動作中に電源、電圧、温度異常を検出したときに点灯します。

ストレージにアクセス中に点灯します。
本ランプが青色点灯中は本製品の電源を切らないでください。

STATUS1ランプ

ST1

USB0ポートが有効のときに点灯します。
USB通信中は点滅します。
本ランプ点滅中のUSBメモリの抜去は避けてください。

STATUS2ランプ

ST2

将来サポート予定。

VPNランプ

VPN

IPsec SAが1つ以上確立しているときに点灯します。

PPPランプ

PPP

PPPセッションが1つ以上確立しているときに点灯します。
接続処理中のときは点滅します。

BACKUPランプ

BAK

ネットワークモニター機能のイベント検出時に点灯させることができます。

項目

表示

表示色

機能説明

GE0 SPEEDランプ

SPD

GE0ポートが2.5G/5G/10Gで動作時に点灯します。

GE0ポートが1Gで動作時に点灯します。

消灯

未接続または100Mで動作時に消灯します。

GE0 LINKランプ

LINK

GE0ポートがリンクアップ時に点灯します。

GE0ポートでデータの送受信時に点滅、点灯します。

GE1 LINKランプ

SPD

GE1ポートが2.5G/5G/10Gで動作時に点灯します。

GE1ポートが1Gで動作時に点灯します。

消灯

未接続または100Mで動作時に消灯します。

GE1 LINKランプ

LINK

GE1ポートがリンクアップ時に点灯します。

GE1ポートでデータの送受信時に点滅、点灯します。

GE2(SW-HUB)
SPEEDランプ

SPD

GE2のHUBポートが100Mで動作時に点灯します。

GE2のHUBポートが1Gで動作時に点灯します。

消灯

未接続または10Mで動作時に消灯します。

GE2(SW-HUB)
LINKランプ

LINK

GE2のHUBポートがリンクアップ時に点灯します。

GE2のHUBポートでデータの送受信時に点滅、点灯します。

項目

表示

機能説明

ZTPスイッチ

ZTP

将来サポート予定。

コンソールポート

CONSOLE

本装置にローカルコンソール端末を接続するためのポートです。
本製品添付のコンソールケーブルで接続します。

GE0ポート

GE0

100BASE-TX/1000BASE-T/2.5GBASE-T/5GBASE-T/10GBASE-Tに対応したイーサネットポートです。
UTPまたはSTPケーブルを使用します。

GE1ポート

GE1

GE2ポート

GE2(SW-HUB)

10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-Tでイーサネットに接続するポートです。
パソコンやHUBなどのイーサネット機器を接続します。
接続にはUTPまたはSTPケーブルを使用します
LANケーブルのカテゴリについては、{3.2.1. イーサネットケーブル}を参照ください。

USB0ポート

USB0

USB Type-A のUSBメモリを接続することができます。

INITスイッチ

INIT

本製品を工場出荷状態に戻すためのスイッチです。

<背面(コネクタ、スイッチ)>

../_images/3.2-2.png

項目

表示

機能説明

セキュリティスロット

../_images/3.2-3.png
盗難防止用鍵取付穴です。
セキュリティワイヤー(別途準備)を取り付けることで、本製品の盗難を抑止できます。

電源スイッチ

POWER

電源をON/OFFするためのスイッチです。
表面の[ー]を押すとON、[〇]を押すとOFFになります。

電源コネクタ

AC IN

ACコンセントに接続するための電源コネクタです。
本製品添付の電源ケーブルを接続します。

電源ケーブル固定ベルト

電源ケーブルが電源コネクタから外れないように固定するベルトです。

3.2. ケーブルについて

3.2.1. イーサネットケーブル

<100BASE-TX/1000BASE-T/2.5GBASE-T/5GBASE-T/10GBASE-Tポートに接続する場合>

IX-R2530は100BASE-TX/1000BASE-T/2.5GBASE-T/5GBASE-T/10GBASE-Tを2ポート実装しています。
autoMDI/MDI-Xに対応しています(オートネゴシエーション設定時にのみ有効)。

イーサネットケーブルは以下Cat(カテゴリ)のUTPまたはSTPケーブルをご使用ください。

  • 10GBASE-T : Cat6以上(Cat7推奨)

  • 2.5G/5GBASE-T : Cat5eまたはCat6以上(Cat7推奨)

  • 1000BASE-T : Cat5eまたはCat6

  • 100BASE-TX : Cat5またはCat5eまたはCat6

AutoMDI/MDI-Xは、オートネゴシエーションで動作する場合にのみ機能します。
通信スピードと通信デュプレックスをともに固定設定した場合、デフォルトではMDIポートとして動作します。
MDI/MDI-Xは、mdi-mdixコマンドにより変更することができます。
固定設定を行う手順は、{5.4. LANポートの動作設定}をご参照ください。

注意

イーサネットケーブル以外のケーブルを接続しないでください。
故障、焼損の原因となる恐れがあります。

注意

100BASE-TXは半二重に対応していません。

<10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-Tポートに接続する場合>

IX-R2530は10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-Tを4ポート実装しています。
autoMDI/MDI-Xに対応しています(オートネゴシエーション設定時にのみ有効)。

イーサネットケーブルは以下CatのUTPまたはSTPケーブルをご使用ください。

  • 1000BASE-T : Cat5eまたはCat6

  • 10BASE-T/100BASE-TX : Cat5またはCat5eまたはCat6

AutoMDI/MDI-Xはオートネゴシエーションで動作する場合のみ機能します。
通信スピードと通信デュプレックスをともに固定設定した場合、デフォルトではMDI-Xポートとして動作します。
MDI/MDI-Xはmdi-mdixコマンドにより変更することもできます。
固定設定を行う手順は、{5.4. LANポートの動作設定}をご参照ください。

注意

イーサネットケーブル以外のケーブルを接続しないでください。
故障、焼損の原因となる恐れがあります。

3.2.2. 電源ケーブル

本製品添付の電源ケーブルを使用し、100V AC(50/60HZ)の電源に接続します。

3.2.3. コンソールケーブル

コンソール操作を行う場合、コンソールケーブルを使用して本製品のコンソールポートとローカルコンソール端末(パソコンなど)を接続します。

注意

コンソールポートに本製品添付のコンソールケーブル以外のケーブルを接続しないでください。
誤動作、故障、焼損の原因となる恐れがあります。

メモ

ローカルコンソール側がUSBポートの場合には、D-SUB9ピン-USB変換ケーブル(別途準備)をご用意ください。

3.3. ターミナルソフトについて

1. 本製品を操作するローカルコンソール端末(パソコンなど)にVT-100準拠のターミナルソフトを用意します。

メモ

任意の検索サイトからターミナルソフトを検索し、インターネットからソフトをダウンロードします。

2. ダウンロードしたターミナルソフトを起動し、以下の設定を行います。

項目

設定

通信速度

9600bps

データ長

8bit

パリティ

なし

ストップビット

1bit

フロー制御

なし

3.4. USBポートについて

本製品のUSBポートには、Type-AのUSBメモリを取り付けることができます。

注意

セキュリティ暗号化機能付きのUSBメモリはサポートしていません。

注意

FAT32以外でフォーマットされたUSBメモリはサポートしていません。

注意

外部USBハブ経由の接続はサポートしていません。

3.5. 設置場所について

動作不良、故障、感電などの原因となることがあるので、次のような場所へは設置しないでください。

  • 不安定(ぐらついた台の上や傾いたところ)な場所

  • 水または薬品のかかる恐れのある場所

  • ほこりの多い場所

  • 直射日光の当たる場所

  • 強い磁気を発生する機器が近くにある場所

  • 放熱を妨げるところ、通気性の悪い場所

  • 振動のある場所

  • 本製品の上に重量物を載せた設置

3.6. セキュリティワイヤーの接続

セキュリティワイヤー(別途準備)を、ラックのフレームなどできるだけ動かない部分に取り付け、本装置背面のセキュリティスロットに確実に差し込みます。

../_images/3.7-9.png

メモ

セキュリティワイヤーの取扱方法については、別途用意したセキュリティワイヤーのマニュアルをご確認ください。

3.7. 19インチラックへの搭載

本製品は、オプション品の19インチラック取付棚1U3(19RM-1U3)を使用して19インチラックに搭載することができます。

<19RM-1U3の部品構成>

../_images/3.7-1.png

3.7.1. IX-R2530

<搭載方法>

IX-R2530は、ラックに取り付けた状態で前面から本装置を取り外すことができる前面挿抜方式(19RM-1U3)での取り付けが可能です。

注意

本製品は本体固定方式(19RM-1U2/19RM-1U)には対応していません。

1. ブラケットの取り付け

ブラケットA(19RM-1U3に添付)をブラケット取付用M3x8ネジ(19RM-1U3に添付)を使い、下図に示すように装置の両側面に取り付けてください。

../_images/3.7-2.png

注意

ブラケットAの取り付け方向に注意してください。
上図の様にブラケットAの曲曲げを本装置側に向けて取り付けてください

2. ラックマウントキットへの取り付け

ラックマウント本体の指定角穴に、ブラケットAが入るように本装置を置いてください。

../_images/3.7-3.png

本装置を後方に動かし、ブラケットAをラックマウントの角穴に引っ掛けるようにしてください。

../_images/3.7-4.png

ブラケットがラックマウント本体に引っ掛からない場合は、再度1.の手順のブラケット取り付け作業を行い、本装置下部とブラケットの間に隙間を空けるように装着してください。

3. スペーサーで固定する

スペーサー(19RM-1U3に添付)で装置を固定します。
カチッと音がするまでスペーサーを押し込んでください。
../_images/3.7-5.png

注意

本図の取り付けはラックマウントキットの左側に本装置を取り付ける場合を示していますが、ラックマウントキットの右側に本装置を取り付ける場合でも取り付けが左右逆になるだけで同様の取り付け手順となります。

<取り外し方>

スペーサーを左右からつまみ、上に引き上げます。
すべてのスペーサーを取り外したら、本装置を前方向に動かして取り外します。
../_images/3.7-6.png

<取り付けバリエーション>

../_images/3.7-7.png

<ラックへの取り付け>

垂直なラックの正面に位置するように、本ラックマウントキットをラックに取り付けてください。
本ラックマウントキットを取り付ける際は、ラック取付用M5x20ネジ(19RM-1U3に添付)を使用してください。
EIA規格ラックに取り付ける場合はネジを4本使用し、JIS規格ラックに取り付ける場合はネジを2本使用して取り付けてください。
../_images/3.7-8.png

注意

本ラックマウントキットを持ち上げてラックに取り付ける場合、安全のためにも2人以上で作業を行ってください。
EIA規格ラックに取り付ける場合、必ず全部のネジ(4本)を使用してください。
取り付けたラックマウントの上に別の装置を積み重ねないようにしてください。
空気の流れを遮断するようなラック取り付け棚は使用しないでください。

3.7.2. 搭載条件

19インチラック(EIA/JIS規格準拠)に搭載する条件として以下の内容を厳守してください。

  • ラックの接地と安定性を確認してください。

  • ラックマウントキットの上段側には1Uのスペースを確保してください。

  • 極力、19インチラック内の下段側に設置してください。

  • ラックマウントキット添付の取付金具および取付用ネジを使用し、ラックマウントキットと本製品を正しく取り付けてください。

  • 19インチラックへの取り付けは、ラックマウントキット添付のラック取付用ネジで、しっかりと固定してください。

  • 本ラックマウントキットを用いて本製品を事務所などの作業スペースへ設置する際は、できるだけ作業エリアからの距離を確保してください。

  • 風道確保のため、ラックに空き領域を設けてください。

  • ラックに搭載するIX-R2530の周囲温度は50℃以下としてください。