RIPv2
注釈
コマンド一覧
コマンド |
コマンドの機能 |
---|---|
ip rip distribute-list |
|
ip rip enable |
|
ip rip metric-offset |
|
ip rip neighbor |
|
ip rip originate-default |
|
ip rip receive |
|
ip rip receive-default |
|
ip rip send |
|
ip rip send unicast |
|
ip rip send-default |
|
ip rip split-type |
|
ip rip summary-address |
|
ip router rip |
|
default-metric |
|
distance |
|
distribute-list prefix |
|
originate-default |
|
redistribute |
|
timers |
|
show ip rip |
|
show ip rip database |
|
show ip rip interface |
|
show ip rip neighbor |
|
show ip rip rib |
|
show ip rip statistics |
|
clear ip rip process |
|
clear ip rip statistics |
経路フィルタ機能(インタフェースコンフィグモード)
- [入力形式]
- ip rip distribute-list TARGET PREFIX-LIST [ DIRECTION ]no ip rip distribute-list TARGET PREFIX-LIST [ DIRECTION ]
- [パラメータ]
TARGET...経路フィルタを適用する対象
prefix ... 経路に対してフィルタを適用します。
gateway ... 隣接ルータに対してフィルタを適用します。
PREFIX-LIST...プレフィックスリスト名
31文字以内の文字列
DIRECTION... 適用する方向(上記オプションでprefixを指定した場合のみ有効)
in ... 受信ルートに対してフィルタを適用します。
out ... 送信するルートに対してフィルタを適用します。
- [説明]
経路フィルタを設定します。
- [デフォルト値]
なし
- [実行モード]
インタフェースコンフィグモード
- [ユーザ権限]
Administrator
- [入力例]
- ip rip distribute-list prefix list1 inno ip rip distribute-list prefix list1 in
- [ノート]
インタフェースコンフィグモードと RIP コンフィグモード両方に設定した場合、インタフェースコンフィグが優先されます。
RIPv2 インタフェースの登録
- [入力形式]
- ip rip enableno ip rip enable
- [パラメータ]
なし
- [説明]
インタフェースで RIPv2 を使用します。
- [デフォルト値]
なし
- [実行モード]
インタフェースコンフィグモード
- [ユーザ権限]
Administrator
- [入力例]
- ip rip enableno ip rip enable
- [ノート]
グローバルコンフィグモードでの ip router rip コマンドで RIPv2 ルーティングが開始されている必要があります。
インタフェースコスト設定
- [入力形式]
- ip rip metric-offset METRICno ip rip metric-offset [ METRIC ]
- [パラメータ]
METRIC...メトリックに加算するオフセット値
範囲: 1〜16
- [説明]
インタフェースにおけるメトリックに加算する値(コスト)を設定します。
- [デフォルト値]
1
- [実行モード]
インタフェースコンフィグモード
- [ユーザ権限]
Administrator
- [入力例]
- ip rip metric-offset 3no ip rip metric-offset
- [ノート]
なし
隣接ルータ登録
- [入力形式]
- ip rip neighbor ADDRESSno ip rip neighbor ADDRESS
- [パラメータ]
ADDRESS...隣接ルータのアドレス
- [説明]
RIPv2 ユニキャスト送信を行う隣接ルータを登録します。
- [デフォルト値]
なし
- [実行モード]
インタフェースコンフィグモード
- [ユーザ権限]
Administrator
- [入力例]
- ip rip neighbor 10.11.12.13no ip rip neighbor 10.11.12.13
- [ノート]
ip rip send unicast が指定されている場合のみ送信されます。
デフォルトルートの広告設定(インタフェースコンフィグモード)
- [入力形式]
- ip rip originate-default [ NEXTHOP ] [ METRIC ]no ip rip originate-default [ NEXTHOP ] [ METRIC ]
- [パラメータ]
NEXTHOP...ネクストホップアドレス
IPv4アドレス
METRIC...メトリック値
範囲: 1〜15
デフォルト値: 1
- [説明]
デフォルトルートの広告する条件を設定します。
- [デフォルト値]
生成しない
- [実行モード]
インタフェースコンフィグモード
- [ユーザ権限]
Administrator
- [入力例]
- ip rip originate-default 10.11.12.254 3no ip rip originate-default
- [ノート]
インタフェースとRIP コンフィグモード両方に設定した場合、インタフェースコンフィグが優先されます。
RIPv2 受信設定
- [入力形式]
- ip rip receiveno ip rip receive
- [パラメータ]
なし
- [説明]
インタフェースから RIPv2 受信を行います。
- [デフォルト値]
RIPv2 を受信する。(ip rip receive)
- [実行モード]
インタフェースコンフィグモード
- [ユーザ権限]
Administrator
- [入力例]
- ip rip receiveno ip rip receive
- [ノート]
- no コマンドを設定した場合、指定したインタフェースで RIPv2 を受信しなくなります。
デフォルトルート受信設定
- [入力形式]
- ip rip receive-defaultno ip rip receive-default
- [パラメータ]
なし
- [説明]
デフォルトルートを受信します。
- [デフォルト値]
受信する。(ip rip receive-default)
- [実行モード]
インタフェースコンフィグモード
- [ユーザ権限]
Administrator
- [入力例]
- ip rip receive-defaultno ip rip receive-default
- [ノート]
なし
RIPv2 送信設定
- [入力形式]
- ip rip sendno ip rip send
- [パラメータ]
なし
- [説明]
インタフェースから RIPv2 送信を行います。
- [デフォルト値]
RIPv2 を送信する。
- [実行モード]
インタフェースコンフィグモード
- [ユーザ権限]
Administrator
- [入力例]
- ip rip sendno ip rip send
- [ノート]
no コマンドを設定した場合、指定したインタフェースから RIPv2 を送信しなくなります。
ユニキャスト送信設定
- [入力形式]
- ip rip send unicast [ only ]no ip rip send unicast
- [パラメータ]
なし
- [説明]
- 隣接ルータ登録されているルータに対してユニキャスト送信を行います。only オプションを指定した場合、ユニキャスト送信のみを行いマルチキャストおよびブロードキャスト送信は行いません。
- [デフォルト値]
送信しない
- [実行モード]
インターフェースコンフィグモード
- [ユーザ権限]
Administrator
- [入力例]
- ip rip send unicast onlyno ip rip send unicast
- [ノート]
なし
デフォルトルート送信設定
- [入力形式]
- ip rip send-default [ only ]no ip rip send-default
- [パラメータ]
なし
- [説明]
- デフォルトルートを送信します。only オプションを指定した場合、デフォルトルートのみを送信します。
- [デフォルト値]
送信(ip rip send-default)
- [実行モード]
インタフェースコンフィグモード
- [ユーザ権限]
Administrator
- [入力例]
- ip rip send-default onlyno ip rip send-default
- [ノート]
デフォルトルートを送信しない設定にすると originate-default を設定しても送信されません。
Split Horizon タイプの設定
- [入力形式]
- ip rip split-type TYPEno ip rip split-type [ TYPE ]
[パラメータ]
TYPE ... Split Horizon タイプ
split-horizon ... Split Horizon処理を行います。経路情報をどのインタフェースから受信したかを記録し、そのインタフェースからその情報を送出しないようにします。 poisoned-reverse ... Split Horizon with Poisoned Reverse処理を行います。経路を受信したインタフェースには、その経路を無限遠で送出します。 none ... 何もしません。経路を受信したインタフェースにも、その経路を広告します。
- [説明]
Split Horizon タイプを設定します。
- [デフォルト値]
poisoned-reverse
- [実行モード]
インタフェースコンフィグモード
- [ユーザ権限]
Administrator
- [入力例]
- ip rip split-type poisoned-reverseno ip rip split-type
- [ノート]
なし
経路集約設定
- [入力形式]
- ip rip summary-address ADDRESS/MASKLEN [ send-all ]no ip rip summary-address ADDRESS/MASKLEN [ send-all ]
- [パラメータ]
ADDRESS...集約するアドレス
MASKLEN...ネットワークマスク長
範囲: 0〜32
send-all...集約経路と集約された経路の両方が送信されます。
- [説明]
- 集約する経路情報の登録を行います。指定したアドレスに含まれる経路は集約されます。
- [デフォルト値]
なし
- [実行モード]
インタフェースコンフィグモード
- [ユーザ権限]
Administrator
- [入力例]
- ip rip summary-address 100.0.0.0/8no ip rip summary-address 100.0.0.0/8
- [ノート]
なし
RIPv2 起動・RIP コンフィグモード移行
- [入力形式]
- ip router ripno ip router rip
- [パラメータ]
なし
- [説明]
RIPv2 ルーティングを開始し、RIP コンフィグモードに移ります。
- [デフォルト値]
停止
- [実行モード]
グローバルコンフィグモード
- [ユーザ権限]
Administrator
- [入力例]
- ip router ripno ip router rip
- [ノート]
インタフェースコンフィグモードの ip rip enable コマンドと併用する必要があります。
デフォルトメトリック設定
- [入力形式]
- default-metric METRICno default-metric [ METRIC ]
- [パラメータ]
METRIC...デフォルトメトリック値
範囲: 1〜16
- [説明]
経路再配信時に使用されるデフォルトのメトリック値を設定します。
- [デフォルト値]
なし
- [実行モード]
RIP コンフィグモード
- [ユーザ権限]
Administrator
- [入力例]
- default-metric 2no default-metric 2
- [ノート]
デフォルトメトリックが未設定の場合、経路のメトリック値が使用されます。
ルーティングプロトコル間の優先順位設定
- [入力形式]
- distance DISTANCEno distance [ DISTANCE ]
- [パラメータ]
DISTANCE...優先順位の値(小さい値ほど高優先)
範囲: 10〜255
- [説明]
- ルーティングプロトコル間の優先順位を設定します。
- [デフォルト値]
120
- [実行モード]
RIP コンフィグモード
- [ユーザ権限]
Administrator
- [入力例]
- distance 200no distance 200
- [ノート]
設定を有効にするには、clear ip rip processを実行する必要があります。
経路フィルタ機能(RIP コンフィグモード)
- [入力形式]
- distribute-list prefix PREFIX-LIST [ DIRECTION ]no distribute-list prefix PREFIX-LIST [ DIRECTION ]
- [パラメータ]
PREFIX-LIST...プレフィックスリスト名
31文字以内の文字列
DIRECTION... 適用する方向
in ... 受信ルートに対してフィルタを適用します。
out ... 送信するルートに対してフィルタを適用します。
- [説明]
- 経路フィルタを設定します。
- [デフォルト値]
なし
- [実行モード]
RIP コンフィグモード
- [ユーザ権限]
Administrator
- [入力例]
- distribute-list prefix list1 inno distribute-list prefix list1 in
- [ノート]
RIP コンフィグモードで設定した場合、すべてのインタフェースに対して適用されます。
インタフェースとRIP コンフィグモード両方に設定した場合、インタフェースコンフィグが優先されます。
デフォルトルート広告の設定(RIP コンフィグモード)
- [入力形式]
- originate-default [ METRIC ]no originate-default [ METRIC ]
- [パラメータ]
METRIC ...メトリック値
範囲: 1〜15
デフォルト値: 1
- [説明]
デフォルトルートの広告する条件を設定します。
- [デフォルト値]
生成しない
- [実行モード]
RIP コンフィグモード
- [ユーザ権限]
Administrator
- [入力例]
- originate-default 3no originate-default
- [ノート]
RIP コンフィグモードで設定した場合、すべてのインタフェースに対して適用されます。
インタフェースとRIP コンフィグモード両方に設定した場合、インタフェースコンフィグが優先されます。
経路再配信設定
- [入力形式]
- redistribute PROTOCOL [ PROCESS-ID | AS-NUMBER ] [ metric METRIC ] [ tag TAG ] [route-map ROUTE-MAP ]no redistribute PROTOCOL [ PROCESS-ID | AS-NUMBER ] [ metric METRIC ] [ tag TAG ] [route-map ROUTE-MAP ]
- [パラメータ]
PROTOCOL...再配信する経路の種類
static ... スタティックルート
connected... RIPv2 が動作していないインタフェースのダイレクトルート
ospf... OSPF経路
bgp... BGP経路
PROCESS-ID...プロセスID
PROTOCOL にて ospf を指定時に入力
範囲: 1〜65535
AS-NUMBER...AS番号
PROTOCOL にて bgp を指定時に入力
範囲: 1〜65535
METRIC...再配信にて使用するメトリック値
範囲: 1〜16
TAG...再配信にて使用するTAG値
範囲: 0〜65535
デフォルト値: 0
ROUTE-MAP...ルートマップ名
- [説明]
他プロトコルの経路を再配信します。
- [デフォルト値]
再配信しない
- [実行モード]
RIP コンフィグモード
- [ユーザ権限]
Administrator
- [入力例]
- redistribute staticno redistribute static
- [ノート]
- 再配信で使用されるメトリック値の優先順位は、ルートマップ>メトリックオプション>デフォルトメトリック設定>経路のメトリック値となります。
タイマー設定
- [入力形式]
- timers UPDATE EXPIRE GARBAGEno timers [ UPDATE ] [ EXPIRE ] [ GARBAGE ]
- [パラメータ]
UPDATE... RIPv2 パケットを送信する間隔(秒)
範囲: 1〜65535
EXPIRE... 接続が切れたと判断する時間(秒)
範囲: 1〜65535
GARBAGE...接続が切れた後に経路を無限遠として保持する時間(秒)
範囲: 1〜65535
- [説明]
RIPv2 のタイマー値を設定します。
- [デフォルト値]
UPDATE ... 30
EXPIRE ... 180
GARBAGE ... 120
- [実行モード]
RIP コンフィグモード
- [ユーザ権限]
Administrator
- [入力例]
- timers 30 60 120no timers
- [ノート]
なし
RIPv2 状態表示
- [入力形式]
show ip rip
- [パラメータ]
なし
- [説明]
現在のRIPv2 グローバル情報・統計情報・インタフェース情報・隣接ルータ情報を表示します。
- [デフォルト値]
なし
- [実行モード]
- グローバルコンフィグモードインタフェースコンフィグモード
- [ユーザ権限]
Administrator/Operator/Monitor
- [入力例]
show ip rip
- [ノート]
- グローバルコンフィグモードで実行された場合、グローバル情報・統計情報・全インタフェース情報・全隣接ルータ情報を表示します。
- インタフェースコンフィグモードで実行された場合、グローバル情報、・統計情報・該当インタフェース情報・該当インタフェース上の隣接ルータ情報を表示します。
インタフェースごとの経路情報表示
- [入力形式]
show ip rip database [ INTERFACE ]
- [パラメータ]
INTERFACE...インタフェース名
- [説明]
- インタフェースごとの送信経路情報を表示します。
- [デフォルト値]
なし
- [実行モード]
- グローバルコンフィグモードインタフェースコンフィグモード
- [ユーザ権限]
Administrator/Operator/Monitor
- [入力例]
show ip rip database GigaEthernet0.0
- [ノート]
- インタフェース名が指定された場合、指定されたインタフェースの情報を表示します。
- グローバルコンフィグモードでインタフェース名の指定なしで実行された場合、全インタフェース情報を表示します。
- インタフェースコンフィグモードでインタフェース名の指定なしで実行された場合、編集中のインタフェースに関する情報のみを表示します。
RIPv2 インタフェース情報表示
- [入力形式]
show ip rip interface [ INTERFACE ]
- [パラメータ]
INTERFACE...インタフェース名
- [説明]
現在のRIPv2 インタフェース情報を表示します。
- [デフォルト値]
なし
- [実行モード]
- グローバルコンフィグモードインタフェースコンフィグモード
- [ユーザ権限]
Administrator/Operator/Monitor
- [入力例]
show ip rip interface GigaEthernet0.0
- [ノート]
- インタフェース名が指定された場合、指定されたインタフェースの情報が表示されます。
- グローバルコンフィグモードでインタフェース名の指定なしで実行された場合、全インタフェース情報を表示します。
- インタフェースコンフィグモードで、インタフェース名の指定なしで実行された場合、現在のインタフェースモードにおける情報のみを表示します。
隣接ルータ情報表示
- [入力形式]
show ip rip neighbor [ INTERFACE ]
- [パラメータ]
INTERFACE...インタフェース名
- [説明]
現在の RIPv2 隣接ルータ情報を表示します。
- [デフォルト値]
なし
- [実行モード]
- グローバルコンフィグモードインタフェースコンフィグモード
- [ユーザ権限]
Administrator/Operator/Monitor
- [入力例]
show ip rip neighbor GigaEthernet0.0
- [ノート]
- グローバルコンフィグモードでインタフェース名の指定なしで実行された場合、全インタフェース情報を表示します。
- インタフェースコンフィグモードでインタフェース名の指定なしで実行された場合、現在のインタフェースモードにおける情報のみを表示します。
RIPv2 ルーティングテーブル情報表示
- [入力形式]
show ip rip rib
- [パラメータ]
なし
- [説明]
- RIPv2 のルーティングテーブル情報を表示します。
- [デフォルト値]
なし
- [実行モード]
- グローバルコンフィグモード
- [ユーザ権限]
Administrator/Operator/Monitor
- [入力例]
show ip rip rib
- [ノート]
- パケットの送信に使われるルーティングテーブルではなく RIPv2 内部で管理している情報が表示されます。
RIPv2 統計情報表示
- [入力形式]
show ip rip statistics
- [パラメータ]
なし
- [説明]
RIPv2 の状態情報を表示します。
- [デフォルト値]
なし
- [実行モード]
- グローバルコンフィグモードインタフェースコンフィグモード
- [ユーザ権限]
Administrator/Operator/Monitor
- [入力例]
show ip rip statistics
- [ノート]
なし
RIPv2 再起動
- [入力形式]
clear ip rip process
- [パラメータ]
なし
- [説明]
RIPv2 を再起動します。
- [デフォルト値]
なし
- [実行モード]
グローバルコンフィグモード
- [ユーザ権限]
Administrator/Operator/Monitor
- [入力例]
clear ip rip process
- [ノート]
なし
RIPv2 統計カウンタのリセット
- [入力形式]
clear ip rip statistics
- [パラメータ]
なし
- [説明]
RIPv2 統計カウンタをリセットします。
- [デフォルト値]
なし
- [実行モード]
グローバルコンフィグモード
- [ユーザ権限]
Administrator/Operator/Monitor
- [入力例]
clear ip rip statistics
- [ノート]
なし
コマンド変更情報
Ver1.3 コマンド変更情報
追加コマンド一覧