Ethernet

コマンド一覧

コマンド コマンドの機能
dot1q min-frame-size IEEE802.1Q 最小フレームサイズの設定
duplex 全二重/半二重設定
ifspeed-change 速度変更通知設定
mdi-mdix MDI/MDI-X 固定設定
port duplex ポート毎の全二重/半二重設定
port link-aggregation リンクアグリゲーション設定
port mdi-mdix ポート毎の MDI/MDI-X 固定設定
port mirror-port ポートモニタ設定
port qos default-priority ポート優先度設定
port shutdown ポート毎の停止
port speed ポート毎の回線速度設定
router-port qos default-priority ポート優先度設定
qos scheduler スケジューリング方法設定
shutdown イーサネットポート停止
speed 回線速度設定
vlan-group VLANグループ設定

注釈

本コマンドは IX-R シリーズでのみ利用できます。

IEEE802.1Q 最小フレームサイズの設定

[入力形式]
dot1q min-frame-size MIN-FRAME-SIZE
no dot1q min-frame-size [ MIN-FRAME-SIZE ]
[パラメータ]

MIN-FRAME-SIZE ... IEEE802.1Q 利用時の最小フレームサイズ(オクテット)

  • 範囲: 64〜1522
  • デフォルト値:68
[説明]
IEEE802.1QタグVLAN利用時のイーサネット最小フレームサイズを設定します。
[デフォルト値]
なし
[実行モード]
インタフェースコンフィグモード
[ユーザー権限]
Administrator
[入力例]
dot1q min-frame-size 128
[ノート]
本コマンドは IX-R シリーズでのみ利用できます。

全二重/半二重設定

[入力形式]
duplex DUPLEX
no duplex
[パラメータ]

DUPLEX...全二重あるいは半二重

  • full...全二重通信
  • half...半二重通信
  • auto...オートネゴシエーション
[説明]
全二重/半二重設定を固定値あるいはオートネゴシエーションに設定します。
コマンドが入力されると同時に設定が有効となります。
[デフォルト値]
auto
[実行モード]
デバイスコンフィグモード
[ユーザー権限]
Administrator
[入力例]
duplex half
[ノート]
speed = auto, duplex = fullの組み合わせでは、接続相手とのネゴシエーション結果により半二重になる場合があります。
設定変更時にはインタフェースがいったんダウンしてアップします。
一部のポートでは半二重通信の選択ができません。
本コマンドは IX-R シリーズでのみ利用できます。

速度変更通知設定

[入力形式]
ifspeed-change
no ifspeed-change
[パラメータ]
なし
[説明]
物理ポートのスピード変更をインタフェースに通知します。
noコマンドにより速度変更通知は無効となります。
[デフォルト値]
ifspeed-change
[実行モード]
デバイスコンフィグモード(SWHUBデバイスのみ)
[ユーザー権限]
Administrator
[入力例]
no ifspeed-change
[ノート]
本コマンドは IX-R シリーズでのみ利用できます。

MDI/MDI-X 固定設定

[入力形式]
mdi-mdix MDI
no mdi-mdix
[パラメータ]

MDI...MDI/MDI-X設定の指定

  • mdi...MDI設定に指定
  • mdix...MDI-X設定に指定
[説明]
speed/duplex をともに固定状態に設定しているときに、ポートが MDI/MDI-X のどちらで動作するかを指定します。
コマンドの入力と同時に設定が有効となります。
[デフォルト値]
  • mdi (SWHUB以外のデバイス)
  • mdix (SWHUBデバイス)
[実行モード]
デバイスコンフィグモード
[ユーザー権限]
Administrator
[入力例]
mdi-mdix mdi
mdi-mdix mdix
[ノート]
オートネゴシエーションが有効(speed か duplex が固定でない)の場合、ポートは本コマンドの設定に関わらず AutoMDI/MDI-X として動作します。
コマンド入力時にポートの MDI/MDI-X の状態が切り替わった場合、ポートの物理リンクは一度ダウンします。
本コマンドは IX-R シリーズでのみ利用できます。

ポート毎の全二重/半二重設定

[入力形式]
port PORT duplex DUPLEX
no port PORT duplex
[パラメータ]

PORT...ポート番号

  • 範囲:1からスロット上のポート数以下の整数値

DUPLEX...全二重あるいは半二重

  • full...全二重通信
  • half...半二重通信
  • auto...オートネゴシエーション
[説明]
スロット上のポート毎に全二重/半二重設定を固定値あるいはオートネゴシエーションに設定します。
[デフォルト値]
duplex auto
[実行モード]
デバイスコンフィグモード(SWHUBデバイスのみ)
[ユーザー権限]
Administrator
[入力例]
port 2 duplex half
[ノート]
本コマンドは IX-R シリーズでのみ利用できます。

ポート毎の MDI/MDI-X 固定設定

[入力形式]
port PORT mdi-mdix MDI
no port PORT mdi-mdix
[パラメータ]

PORT...ポート番号

  • 範囲:1からスロット上のポート数以下の整数値

MDI...MDI/MDI-Xの指定

  • mdi...MDI指定
  • mdix...MDI-X指定
[説明]
speed/duplex をともに固定状態に設定しているときに、ポートが MDI/MDI-X のどちらで動作するかをスロット上のポート毎に指定します。
コマンドの入力と同時に設定が有効となります。
[デフォルト値]
mdix
[実行モード]
デバイスコンフィグモード(SWHUBデバイスのみ)
[ユーザー権限]
Administrator
[入力例]
port 1 mdi-mdix mdi
port 2 mdi-mdix mdix
[ノート]
オートネゴシエーションが有効(speed か duplex が固定でない)の場合、ポートは本コマンドの設定に関わらず AutoMDI/MDI-X として動作します。
コマンド入力時にポートの MDI/MDI-X の状態が切り替わった場合、ポートの物理リンクは一度ダウンします。
本コマンドは IX-R シリーズでのみ利用できます。

ポートモニタ設定

[入力形式]
port MONITOR-PORT mirror-port MIRROR-PORT DIRECTION
no port MONITOR-PORT mirror-port [ MIRROR-PORT DIRECTION ]
[パラメータ]

MONITOR-PORT...ポート番号

  • 範囲:1からスロット上のポート数以下の整数値

MIRROR-PORT...ポート番号

  • 範囲:1からスロット上のポート数以下の整数値

DIRECTION...モニタするトラフィックの方向

  • both...送信および受信トラフィックをモニタ
  • out...送信トラフィックをモニタ
[説明]
MONITOR-PORT で指定したモニタポートの送信または送受信トラフィックをモニタします。
モニタトラフィックは MIRROR-PORT で指定したポートから送信されます。
[デフォルト値]
なし
[実行モード]
デバイスコンフィグモード(SWHUBデバイスのみ)
[ユーザー権限]
Administrator
[入力例]
port 1 mirror-port 4 out
no port 2 mirror-port
[ノート]
設定変更時、モニタポートおよびミラーポートのトラフィックは瞬断します。パケットドロップする可能性があります。
設定変更時、モニタポートおよびミラーポートに学習していたMACアドレスをクリアするため、再学習するまでフラッディングが発生します。
ミラーポートに指定したポートは、モニタトラフィックを送信する以外の他の通信には使用できなくなります。(フレームを受信しても他のポートにフォワーディングしません)
1ポートのみのポートVLANグループのポートをミラーポートに指定する場合、該当するインタフェースは shutdown してください。 (shutdown にしない場合、その物理ポートのリンク状態に応じて up 状態で動作します。)
本コマンドは IX-R シリーズでのみ利用できます。

ポート優先度設定

[入力形式]
port PORT qos default-priority PRIORITY
no port PORT qos default-priority [ PRIORITY ]
router-port qos default-priority PRIORITY
no router-port qos default-priority [ PRIORITY ]
[パラメータ]

PORT...ポート番号

  • 範囲:1からスロット上のポート数以下の整数値

router-port...SWHUBとルータを内部で接続するポート

PRIORITY...ポート優先度

  • 範囲:0〜7
[説明]
指定ポートで受信したフレームに適用するデフォルトのポート優先度を設定します。
フレームを受信したポートのポート優先度から、その受信フレームのキュー優先度(4段階)が決まります。
このキュー優先度は SWHUB 内部の送信処理で優先制御を行うために使用されます。
[デフォルト値]
PRIORITY:0
[実行モード]
デバイスコンフィグモード(SWHUBデバイスのみ)
[ユーザー権限]
Administrator
[入力例]
port 3 qos default-priority 4
router-port qos default-priority 7
no port 2 qos default-priority
[ノート]
設定するポート優先度と SWHUB デバイス内部で使用するキュー優先度の対応は以下になります。
ポート優先度 0 1 2 3 4 5 6 7
キュー優先度 1 0 0 1 2 2 3 3 (3が高優先)
本コマンドは IX-R シリーズでのみ利用できます。

ポート毎の停止

[入力形式]
port PORT shutdown
no port PORT shutdown
[パラメータ]

PORT...ポート番号

  • 範囲:1からスロット上のポート数以下の整数値
[説明]
イーサネットポートの物理状態を強制的にダウン状態にし送受信を停止させます。
[デフォルト値]
no shutdown
[実行モード]
デバイスコンフィグモード(SWHUBデバイスのみ)
[ユーザー権限]
Administrator
[入力例]
port 3 shutdown
[ノート]
本コマンドは IX-R シリーズでのみ利用できます。

ポート毎の回線速度設定

[入力形式]
port PORT speed SPEED
no port PORT speed
[パラメータ]

PORT...ポート番号

  • 範囲:1からスロット上のポート数以下の整数値

SPEED...回線速度

  • 10...10Mbps
  • 100...100Mbps
  • 1000...1Gbps
  • auto...オートネゴシエーション
[説明]
スロット上のポート毎に回線速度を固定値あるいはオートネゴシエーションに設定します。
[デフォルト値]
speed auto
[実行モード]
デバイスコンフィグモード(SWHUBデバイスのみ)
[ユーザー権限]
Administrator
[入力例]
port 4 speed 10
[ノート]
本コマンドは IX-R シリーズでのみ利用できます。

スケジューリング方法設定

[入力形式]
qos scheduler SCHEDULER
no qos scheduler [ SCHEDULER ]
[パラメータ]

SCHEDULER...スケジューリング方法

  • strict...strict priority queuing

    キュー優先度のもっとも高いフレームのみ送信します。
    高いキュー優先度のフレームが存在する間、それよりも低いキュー優先度のフレームは送信されません。
  • wfq...weighted fair queuing

    キュー優先度の高いフレームから、8:4:2:1のフレーム数の比で送信します。
[説明]
送信フレームに適用する優先制御のスケジューリング方法を設定します。全ポートに適用されます。
[デフォルト値]
strict
[実行モード]
デバイスコンフィグモード(SWHUBデバイスのみ)
[ユーザー権限]
Administrator
[入力例]
qos scheduler wfq
[ノート]
キュー優先度の説明についてはポート優先度設定コマンドを参照してください。
本コマンドは IX-R シリーズでのみ利用できます。

イーサネットポート停止

[入力形式]
shutdown
no shutdown
[パラメータ]
なし
[説明]
イーサネットポートの物理状態を強制的にダウン状態にし送受信を停止させます。
対向装置と接続している場合、対向装置ではリンクダウンを検出します。
[デフォルト値]
no shutdown
[実行モード]
デバイスコンフィグモード
[ユーザー権限]
Administrator
[入力例]
shutdown
[ノート]
装置起動時、設定しているコンフィグが反映されるまでの間はリンクアップします。
'no keepalive'コマンドが設定された場合は、'no keepalive'コマンドが優先されます。
対応するインタフェースが'up'できる設定が行われていれば、
イーサネットポートの shutdown 設定に関わらずそのインタフェースは'up'状態になります。
本コマンドは IX-R シリーズでのみ利用できます。

回線速度設定

[入力形式]
speed SPEED
no speed
[パラメータ]

SPEED...回線速度

  • 10...10Mbps
  • 100...100Mbps
  • 1000...1Gbps
  • 2500...2.5Gbps
  • 5000...5Gbps
  • 10000...10Gbps
  • auto...オートネゴシエーション
[説明]
回線速度を固定速度あるいはオートネゴシエーションに設定します。
コマンドが入力されると同時に設定が有効となります。
[デフォルト値]
auto
[実行モード]
デバイスコンフィグモード
[ユーザー権限]
Administrator
[入力例]
speed 10
[ノート]
speed=auto, duplex=fullの組み合わせでは、接続相手とのネゴシエーション結果により半二重になる場合があります。
設定変更時にはインタフェースがいったんダウンしてアップします。
本コマンドは IX-R シリーズでのみ利用できます。

VLANグループ設定

[入力形式]
vlan-group GROUP port PORT [ PORT [ ... ] ]
port vlan-group GROUP [ port PORT [ PORT [ ... ] ] ]
[パラメータ]

GROUP...グループ番号

  • 範囲:1からスロット上のポート数以下の整数値

PORT...ポート番号

  • 範囲:1からスロット上のポート数以下の整数値
[説明]
ポートベースの VLAN グループを設定します。
設定された VLAN グループ番号は以下のようにインタフェースにマッピンングされます。
<デバイス名>:<VLANグループ番号>.<インタフェース番号>
[デフォルト値]
なし
[実行モード]
デバイスコンフィグモード
[ユーザー権限]
Administrator
[入力例]
vlan-group 1 port 1 2
no vlan-group 1
no vlan-group 1 port 2
[ノート]
本コマンドはポート VLAN 機能をサポートしているデバイスでのみ有効です。
本コマンドは IX-R シリーズでのみ利用できます。